テキストサイズ

好き心少なからず

第25章 ミニコンサート~梶×宮下~

そう話ながら、カホンからいくつかの楽器を取り出すと、部長がケタケタ笑いだした。

「ちょっとぉ!!色々過ぎるでしょ!?」

「よく入ったなぁ」

佳宏さんが感心したように声を上げると、律さんもその輪に参加した。

「こんなにたくさん…重かったんじゃないかい?」

「あ…はい」

律さんが話しかけた途端、花夏は目元を柔らかく細めて…

ん?

「リューセーが持ってくれて」

へへっと照れ笑いに似た笑みを浮かべて話す花夏に佳宏さんが眉を上げた。

「へぇ、リュー君が」

そして、3人で俺の方を向いて…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ