テキストサイズ

好き心少なからず

第25章 ミニコンサート~梶×宮下~

俺の問いかけに、律さんはクスリと笑うと

「まだつぼみだと思っていたのに、やはり咲くものなんだなと思ってね」

…はい!?

思わず周りを見回すけど…

花なんて何処にもないぞ!?

戸惑う俺に、律さんは

「植物の話じゃないよ?」

そう言って手をヒラヒラと振った。

じゃあ何だって言うんだ?

全く意味を掴めないでいると、律さんは高飛車に俺を見下し

「光と栄養を与えてあげる事。男に出来るのはそれだよ」

まるで唄うかの様にそんな言葉を投げ掛けられた。

「はぁ…?」

何の謎かけだ!?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ