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好き心少なからず

第26章 ライバルだな~栗原×速水×曽根崎~

「寝る前に短編小説一本って決めてるから、読書ペース落ちてる」

そっか。3年になるとそういうのもあるんだな…。

「あ…じゃあ、今、読みますか?」

「え?」

俺と話をするようになる以前は、先輩はいつも通学の間に本を読んでいた。

本を読む時間が減ったなら、この時間を使ったら充実出来るんじゃないかな?

だけど先輩は驚いたように目を丸くして俺を見ると

「あ、うーん……いいや」

「え?」

歯切れ悪く断ってきた。

何で?

先輩が本を読まないなんて…どうしたんだろう?

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