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好き心少なからず

第26章 ライバルだな~栗原×速水×曽根崎~

放課後。

提出し忘れてた課題を職員室まで出しに行って、大急ぎで階段を駈け上がった。

図書室がある階まで一段飛ばしで登り、廊下を急ぎ足で歩く。

思ってたより遅くなった。

遅れても怒る先輩ではないけど。

多分、本を読んでて、そんな事を気にかけたりもしてないだろうけど!

それでも、少しでも早く着くように、小走りに近い速さで歩いていく。

図書室に着いて、いつもの窓際の席に先輩の後ろ姿を見つけた。

「せんぱ…」

言いかけて、言葉を止める。

ん?

先輩の前に、男が座っている。

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