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好き心少なからず

第31章 球技大会5(姉ヶ崎)

田口くんが構えた所へ戻ってきたボールを、余裕で打ち返してるように見える。

すごいな。

やっぱり部活でやってる人って違うんだな…

あっという間に4ゲーム先取して、5ゲーム目に入った。

サーバーは田口くん。

すると、田口くんのクラスの女の子たちから黄色い声援が飛んだ。

「せーの、恭博がんばってー!」

その声に戸惑ったように、ぎこちなく手を上げて応えてる。

そういうの、苦手なのかな?

何か…可愛い。

田口くんの応対にクスッと笑ってしまうと、私の予想とは違って、黄色い声援が歓声に変わった。

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