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好き心少なからず

第31章 球技大会5(姉ヶ崎)

私の知ってる田口くんとは違う表情でボールを追ってる。

「何か…目が離せなくて」

「な。今日、気迫すげぇの。優勝したら奢ってもらえるのかな?」

呑気に語る宇野くんに、プッと吹き出して笑う。

「賭けしたら駄目なんじゃないの?」

「大護さんのクラスは、頑張ったら担任がアイス買ってくれるって言ってた」

「えー!いいなぁ」

「ピカチュウも買ってくれたらいいのに」

ピカチュウって言うのは、担任の中井先生の事。

頭が禿げてるのと中井の中でピカチュウ。

「全員分だと…40人かぁ」

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