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好き心少なからず

第31章 球技大会5(姉ヶ崎)

「50円のアイスにしても…2000円か」

宇野くんと顔を見合わせて、ほぼ同時に言った。

「無理だね」

「無理だろうな」

そして、もう一度顔を見合わせて…笑ってしまう。

「ピカチュウ、ケチだもんな」

「奥さんが厳しい人だって言ってたよ?小遣い貰えないって泣いてた」

「うわ、きっつー!」

ピカチュウの不遇に笑いを溢していると、審判の笛の音が響いた。

「15ー15オール!!」

「え!?」

宇野くんと話してて見てなかった!!

慌てて田口くんを見れば、額の汗を手の甲で拭っていた。

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