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好き心少なからず

第31章 球技大会5(姉ヶ崎)

「ヤス…どうした?」

田口くんの様子に、宇野くんは首を傾げている。

「宇野くんが加減しろって言ったから?」

「ヤスはそういう事しねぇもん」

だよね。

手加減して試合するなんて、相手に失礼だよ。

田口くんならきっと、そんな事しない。

「ヤス!!気にせず行けー!」

宇野くんの大きな声に、田口くんがこっちを見た。

「頑張って!!」

咄嗟に声援する。

宇野くんみたいに大きな声は出せないけど。

田口くんに聞こえないかもしれないけど!

今の気持ちを声にして伝えた。

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