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好き心少なからず

第33章 球技大会7(新田)

「新田は?どこ行くんだ?」

どこって…

今井に聞かれて、ちょっと言葉に詰まる。

すると、熊崎がニタッと笑った。

「聞くなよー、決まってんじゃん?」

その言葉に、今井もあー、と声を上げた。

「二階堂か」

「そうじゃない!!」

慌てて否定するのに、二人は眉をあげてヘラヘラ笑っている。

…何だよっ!!

「ほら、梶とか。急に種目変えた奴とかいたし」

誰がどの競技に出るとか、一応提出済みだったのに、急に変わるとか言われて。

手続きが面倒くさかった愚痴をこぼすと、二人は顔を見合わせた。

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