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好き心少なからず

第33章 球技大会7(新田)

お礼なんて普通な事なのに。

絢音に言われると、何でこんなにくすぐったいんだろう。

「でも輝穂ちゃんも負けたから、うちのクラスの人は武道場にいないわよ?」

そうか。

八神も負けたんだ。

じゃあ、体育館かテニス場に行くとして…

「熊崎が体育館に行ってるから、テニス場かな」

テニスは宇野が仕切り役をやってくれてるはずだけど…あいつもお調子者だからな。

「見に行くの?」

「そうだな」

すると、絢音は口元に手を当てて何かを考えてから

「じゃあ私も行く」

僕をみて、にっこり微笑んだ。

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