テキストサイズ

好き心少なからず

第33章 球技大会7(新田)

「本当に近道なのか?」

そう聞いた途端、絢音は笑みを消した。

「新田くん、知らないの?」

え!?

何だよ、それ。

思いっきりバカにされてる!?

もしかして、僕が知らないだけで、秘密の抜け穴とかがあるのか!?

絢音の態度に混乱しかかると

「こういうのね、騙されたって言うのよ?」

は?

その言葉の意味に気付くより早く、急に手を引かれて体が傾いだ。

「うわ!?」

絢音に引き寄せられるまま、足を何歩か前に進めて…

……へ?

体がぶつかる、軽い衝撃と共に

唇に、絢音の唇が、触れた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ