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好き心少なからず

第34章 球技大会8(梶)

「変わったんだ」

さらっと答えると、花夏は体育座りの様に膝を抱えて、膝の上に顎を乗せた。

「そっか。ちょうど良かった」

「何が」

「応援できるなって思って」

……は?

「そんな気もないくせに」

「バレたか」

悪びれる様子もなく、花夏はへらっと笑う。

その笑顔に、どうしようもなく苛立つのは…

一昨日の日曜日。

律さんに向けていたものとは、明らかに違うからか?

「どうせなら違う所行けば?」

「ん?」

「律さんとか…部長とか。そっちの方がしがいがあるだろ」

「いいよ、別に」

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