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好き心少なからず

第34章 球技大会8(梶)

「知らねぇし」

しらばっくれようと素っ気なく答えると、花夏は顔を曇らせた。

「前は?リューセー、そういうの、無かった?」

前って…元カノとの話かよ。

「…ない」

何で花夏にそこまで語らなきゃならないんだよ!

正直に話す気にもなれなくて、話を終わらせようと努めると

「リューセー…したい?」

「は!?」

俺を見る花夏の顔は、やけに真面目ぶっていて…

「私と…その、キス…」

言いかけて、口ごもって…

何か、そんな仕草、まるで…

「する?」

「しねえよ!」


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