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好き心少なからず

第35章 球技大会9(岸田)

それに伴って、バタバタと走る足音が近付いてくる。

何だ!?

音の方向を見れば…宇野が真っ直ぐこっちに向かって走ってくる。

宇野は必死とも言えるほどに真剣な表情をしていて…

何だ!?どうしたんだ!?

唖然とする俺達の前で足を止めると、荒い息を整えるように、深く息をつく。

額の汗を拭って、こっちを見て…

その眼光の鋭さに、思わずたじろぎそうになった。

「八神、ちょっといいか!?」

その目に射ぬかれて、輝穂も戸惑っているみたいだ。

「な、何?何かあったの!?」

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