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好き心少なからず

第35章 球技大会9(岸田)

宇野の答えに、周りから囃し立てるような声が上がった。

そこで輝穂も気付いたらしい。

周りを見回し、俺を見て、困ったように眉を下げた。

「そんな…困る」

「分かってる!!だけど、頼む!!」

どう言っても引かないと思ったのか?

輝穂は口元に手を当てると、ふぅ…とため息をついた。

「だって…のぞみんは?」

のぞみん?

聞きなれない名前…愛称みたいなもんか?

すると、その名を耳にして、宇野は眉をしかめた。

「あいつ…あいつじゃ無理なんだよ」

「……何で…?」

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