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好き心少なからず

第36章 球技大会10(入江②)

宇野くんは私の呼び掛けにも無関心で、振り返りもせずに行ってしまった。

えー…そんなの、アリ?

宇野くんの向かった先が、男子シングルスのコートだったのにちょっとホッとした。

それと同時に、何とも言えないモヤモヤが溜まっていく。

友達の試合が気になるのは、分からなくはないよ?

だけどさ、それなら。

せめて、

「一緒に見に行かないか?」

とかって誘えないの!?

ここで私が追いかけていって

「一緒に応援してもいい?」

って言うのは…

……不自然だ。どう考えてもおかしい。



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