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好き心少なからず

第36章 球技大会10(入江②)

せめて同じクラスの子の応援なら誘えるんだけどな…

はぁ…と大きく息を吐くと、スコアボードや対戦表が掲げてある場所を見に行く。

えーと、皆の試合はどうなったのかな…?

他のメンバーの結果を目で追っていくと、ガタガタと大きな物音と共に、誰かの驚いたような声が聞こえた。

え?何?

振り返ろうと、足を一歩後ろへ引いて…

ぐにっ

何か、柔らかいものを踏んだ。



ええっ!?

ぐらりと体が傾く。

あ、ヤバそう!!

そう思うのに、ゆっくりと倒れていくのを止められない。

青空が見えた瞬間

「いっ…!」

痛みが体を駆け抜けた!!

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