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好き心少なからず

第36章 球技大会10(入江②)

絢音ちゃんはスポーツ得意だし。

体育でテニスやった時だって、無敵って位凄かったのに。

「だって…応援したかったから」

そう言うと、少しだけ照れたように笑みをこぼした。

「テニスしてたら行けないじゃない?」

「もしかして…委員長の?」

もしかして、なんて言わなくても、絶対そうなんだとは思うけど、一応聞いてみる。

だけど、絢音ちゃんはそれに気付かないみたいで、笑顔で答えた。

「うん。お陰で2回戦も勝って、決勝リーグに行けたの」

何が『お陰』なんだろう?

内心首をひねりながらも、相槌を打つ。

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