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好き心少なからず

第36章 球技大会10(入江②)

絢音ちゃんの答えに、思わず笑ってしまう。

簡単に言ってくれるよなぁ…

「それだけ?」

ひとしきり笑ってから聞けば、絢音ちゃんは人差し指を唇に当てて、うーん…と唸ってから

「それか…私が言ったから、かも」

「絢音ちゃんが?」

何それ!?

「最初ね、宇野くん、私に頼んできたの」

そんな話、聞いてないんだけど!!

「だけど、断っちゃった」

肩をすくめて、これっぽっちも悪気なんかないって表情をしてる。

宇野くんから頼まれたのに、断った…

「何で?」

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