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好き心少なからず

第36章 球技大会10(入江②)

本当なら、あの場所にいるのは私だったのに。

宇野くんが輝穂ちゃんに話しかけてるのを見て、何とも言えないモヤモヤが沸き上がってしまう。

「あら?審判は岸田先生なのね」

「本当だ」

テニス部員がいないのかな?

岸田先生がホイッスルを首にかけながら、宇野くんと相手チームの男の子にじゃんけんをさせていた。

じゃんけんに負けた宇野くんがコートを決めて移動する。

主審席に座った岸田先生が合図して、試合が始まった。

サーブ権は相手側だ。

打ち込まれたサーブを宇野くんが打ち返す。


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