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好き心少なからず

第37章 球技大会11(宇野)

やっぱ、アレだよな。

そもそもの話、入江が怪我したって所でつまずいてるんだ。

あの時点で諦めればよかったのかもしれない。

だけど走り出したのを止めたくなくて…

無理矢理八神に代役を頼んだ。

でも…それで勝ったとして…

その先を考えて、思わず笑みがこぼれた。

素直に喜べた…かなぁ?

「え!?どうかした!?」

戸惑う八神に、片手で手刀を切って詫びる。

「むしろ、ごめんな」

「え?」

「巻き込まれて、迷惑だったろ?」

俺の言葉に、八神はぷるぷると首を横に振った。


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