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好き心少なからず

第37章 球技大会11(宇野)

「分かるよ」

俺の言葉を素早く否定して、入江は苦笑いを浮かべた。

「一回戦の時だって、勝てたのは宇野くんのおかげだもん」

「俺は」

「私は何も出来なくて、お荷物でしかなかった」

「入江」

「だから、良かったの!」

これで話は終わりだとでも言うかのように、入江は声を荒げて…

だけど、終わらせるつもりなんかないからな!!

入江との間を詰めて、入江の背後の壁を殴った!

「聞けって!!」

驚いて目を丸くした入江が俺を見上げて…

「俺は!!入江とペアだったから、いいとこ見せたくて張り切ってたんだ!!」

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