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好き心少なからず

第37章 球技大会11(宇野)

「……え?」

ポカンと俺を見る目が、段々と疑問符に覆われていく。

「俺…話があるって言ったじゃん?」

「うん」

「優勝したら言うつもりだった」

入江と一緒に試合やって、勝って…

「入江が怪我して試合出来ないって聞いて…」

その計画が白紙になって。

「優勝しなきゃ言えないと思い込んで…それで…八神に頼んだ」

「……それ、で…?」

俺が話を止めると、たどたどしくも先を急かしてくる。

他の人の力を借りてでも勝ちたかったって、わかってもらえるか?

「それでも負けちゃったけどな」

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