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好き心少なからず

第38章 法事~曽根崎×二階堂~

「なりたい自分…かぁ」

うまく想像できないみたいだ。

「何でもいいんだぞ?将来やりたい仕事じゃなくても、好きな教科をもっと詳しく知りたいとかでも」

「あー、そういう事?」

ほーほー言いながら何回も頷いていて…

そんなタエに、アヤが微笑んだ。

「それならまだ考えられる?」

「うん。それなら近いかな」

「そう。良かったわね」

そして、その目線を俺に向けた。

「さすが大護ね。例えかたが上手」

「おだてるなんて気持ち悪いぞ」

「あら。本気で思ってるのに。…先生に向いてるなぁ~って」

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