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好き心少なからず

第6章 読書タイム~栗原×速水~

「で、ゆずちゃんどうする?貸してくれるみたいだけど」

「あ…いいの?」

戸惑いがちに小首を傾げて聞くから…

「勿論!」

断るわけないだろ!?

「同じ学校なんでしょ?クラス聞いて訪ねれば?」

橘さん、good job!!

心の中で親指を立てると

「クラス訪ねられても…」

彼女が戸惑った声をあげた。

…そうだよな。迷惑だよな…

テンション堕ちまくり。

「バスの中の方が話もできるし、良くない?」

え!?

俺を見上げる彼女の目線は真っ直ぐで…

「同じバスに乗ってるの…知ってた?」

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