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好き心少なからず

第7章 答え合わせ~新田×二階堂~

残された僕はただ唖然としてしまって…

え…泣いてた?

絢音の目に涙が浮かんでいるのが見えた。

それが胸が痛くなるほどの衝撃で。

泣かすつもりなんて無かったのに!!

机に突っ伏して自分の言動を悔やんでいると、ガラッと音をたててドアが開いた。

早く謝った方がいい!

「ごめん!絢音!!」

「…じゃないけど」

ドアに手をかけて立っていたのは、同じクラスの八神さんだった。

「え…八神さん?」

ポカンと見返すと、八神さんはバツの悪そうな表情を浮かべて

「あ…ごめん」

何故か僕に謝ってきた。

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