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好き心少なからず

第7章 答え合わせ~新田×二階堂~

それから程無くして。

絢音が悪びれもせず戻ってきた。

「ごめんね、コンタクトレンズがずれちゃって」

…は?

コンタクトレンズって…お前、目、悪かったか?

顔を見れば、確かに片目だけ充血してるような気もするけど…

「嘘だろ」

きっぱりと言い切ると、絢音が小首を傾げた。

「どうして?」

「顔が笑ってる」

すると、絢音は隠すことなく頬を緩ませた。

「だって…聞こえちゃったんだもん」

いや、聞いてたんだろ!?

何を?なんて聞かなくても分かる。

問題は…どこから聞いてたのか、だ。

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