
赤い鴉
第2章 cloudy
「ここがオレの家ね」
「…へぇ?」
雄大の家は高級住宅街で周りにも大きな家が立ち並ぶがその中でも雄大の家は一回り大きい。
どこか実家を思い出す…。
「さあ入って」
雄大に促され中に入る…小洒落たリビングを通って雄大の部屋に向かう。
小洒落たリビングとは違い雄大の部屋は雑誌などが散乱していて散らかっている。
「……ちょっと待って」
ドアを開けて広がった汚部屋にタケルの視線が細くなる、雄大は愛想笑いを浮かべタケルを部屋の外で待つように云って部屋の中に入った。急いで部屋を片付けているのかドタバタした音がドアの向こうから聞こえて来る。
「ど、どうぞ」
やや額に汗を浮かべながらドアを開く雄大。さっきよりはだいぶ綺麗になった気はするがそれでも物が多い気がする。
「飲み物持ってくるから座って待ってろよ」
タケルは雄大が部屋を出るのを見て腰を降ろす。よほど焦ってたのかサイドテーブルの上にはエロ本が置かれていた。
(へぇ?雄大はこんな女が好きなのか)
「お待た…なに見てんのタケちゃん!?」
「誰がタケちゃんだ!!コラ!!」
雄大はタケルが読んでる本を見て慌てて取り上げ机に閉まった。
「やれやれ…掃除が行き届いていないな」
タケルは呆れるように云って本棚に向かう。目を引くのはやたら多いサーフィン関係の本だ。
「サーフィン好きなのか?」
落ち込んでる雄大が鬱陶しいので話を変える。
「うん?あっ…あぁ…昔兄貴の友達から教えられてそれからやってる」
誤魔化せる踏んだのかやたらノリ良く云う雄大…逆に釈然としなくなったタケルだが話を混ぜ返さず適当に本を取って読んでみる。あまりサーフィンのこと詳しくないタケルはいまいち内容は理解できなかったがエメラルドブルーの海は綺麗だなと思った。
「なぁ…サーフィンに興味ある?」
「いや…って近い!!」
雑誌から顔を上げると雄大の顔が間近にあって驚く。
「おい、暑苦しいんだよ、退け!!」
片腕を首に回し身体を密着させる雄大…いきなりのことで戸惑うタケル。
「…へぇ?」
雄大の家は高級住宅街で周りにも大きな家が立ち並ぶがその中でも雄大の家は一回り大きい。
どこか実家を思い出す…。
「さあ入って」
雄大に促され中に入る…小洒落たリビングを通って雄大の部屋に向かう。
小洒落たリビングとは違い雄大の部屋は雑誌などが散乱していて散らかっている。
「……ちょっと待って」
ドアを開けて広がった汚部屋にタケルの視線が細くなる、雄大は愛想笑いを浮かべタケルを部屋の外で待つように云って部屋の中に入った。急いで部屋を片付けているのかドタバタした音がドアの向こうから聞こえて来る。
「ど、どうぞ」
やや額に汗を浮かべながらドアを開く雄大。さっきよりはだいぶ綺麗になった気はするがそれでも物が多い気がする。
「飲み物持ってくるから座って待ってろよ」
タケルは雄大が部屋を出るのを見て腰を降ろす。よほど焦ってたのかサイドテーブルの上にはエロ本が置かれていた。
(へぇ?雄大はこんな女が好きなのか)
「お待た…なに見てんのタケちゃん!?」
「誰がタケちゃんだ!!コラ!!」
雄大はタケルが読んでる本を見て慌てて取り上げ机に閉まった。
「やれやれ…掃除が行き届いていないな」
タケルは呆れるように云って本棚に向かう。目を引くのはやたら多いサーフィン関係の本だ。
「サーフィン好きなのか?」
落ち込んでる雄大が鬱陶しいので話を変える。
「うん?あっ…あぁ…昔兄貴の友達から教えられてそれからやってる」
誤魔化せる踏んだのかやたらノリ良く云う雄大…逆に釈然としなくなったタケルだが話を混ぜ返さず適当に本を取って読んでみる。あまりサーフィンのこと詳しくないタケルはいまいち内容は理解できなかったがエメラルドブルーの海は綺麗だなと思った。
「なぁ…サーフィンに興味ある?」
「いや…って近い!!」
雑誌から顔を上げると雄大の顔が間近にあって驚く。
「おい、暑苦しいんだよ、退け!!」
片腕を首に回し身体を密着させる雄大…いきなりのことで戸惑うタケル。
