
露出狂☆ ~淫乱ドS王子と変態育成ゲーム~
第2章 いきなり大ピンチ!? はじめての露出狂☆
「ただいま…」
学校から家までおおそよ二キロ。
私はくたくたになりながら家の玄関を開けた。
「おかえり、今日はやけに遅かったのね。またクラス委員の仕事で残っていたの?」
妙に身なりの整ったお母さんは化粧道具を片手にリビングから顔を出した。
「まぁ、そんなところ…」
私は適当に返事をして二階に上がる階段をのぼった。
「葵、そろそろAO入試の申し込みが始まるわね。あなたならイイトコロの指定校推薦ももらえると思うけれど、一応そっちも考えておきなさいね」
お母さんはピクリとも表情を変えず私に言った。
「はいはい…」
三年生になってから、お母さんは私に会うたびに大学の話をする。
「・・はぁ、」
私にはそれがうざったくてたまらない。
でも、もし私がそんな弱音を吐くと、お母さんは決まって私を怒鳴りつける。
だから私は(建前上は)お母さんの言うとおりにしないといけないのだ。
