露出狂☆ ~淫乱ドS王子と変態育成ゲーム~
第2章 いきなり大ピンチ!? はじめての露出狂☆
「もうこの際、将来について考えろとか、行きたい学部を選べとかは言わないから。だからせめて学歴だけはいいところへ言って。私達がお父さんがいないのにいい生活ができるのはなんのためなのか? さんざん葵に説明したでしょ?」
「・・・・」
ほらまたお母さんは、くだらないことでむきになってる。
「もう、分かってるよ…」
私はまたそっぽをむいて階段を登り始めた。
「それと葵、さっき言ったAO入試のパンフレット。あなたの机の上においておいたから確認してね。もし入試を受けるならそこから選ぶのよ」
お母さんは悪びれる様子もなくそう言った。
「もう、また!!勝手に私の部屋に入らないでよ!」
私は思わず声をあらげた。
「ちょっと、待ちなさい葵!」
そのまま私は自分の部屋に入って鍵を閉めた。
いい加減、お母さんが私の進路にいちいち口を出すのには腹が立つ。
正直、もう放っておいてほしい。