露出狂☆ ~淫乱ドS王子と変態育成ゲーム~
第4章 王子様は殺人鬼!?でも私は調教済みです☆
「今日の朝に学校の近くの林でまた見つかったみたいなのよ」
「えっ!林って丘の公園がある?」
「そうそう、公園よりももっと奥に行ったところだけどね」
意外だ。
遺体があったのがついさっきまでいた公園の近くだったとは。
そういえば今日は、夕方の帰宅ラッシュ時とはいえ、妙に車が走っていたっけ。
「それにね・・今度はその遺体が中学生くらいの子らしいのよ。恐ろしいことにね・・」
「ええっ・・」
それはさすがにゾッとした。
なんせ私よりも年下の子なんだから・・
「今度こそ、全国ニュースで大騒ぎになるね。私達の町…」
私がポツリと呟くと、お母さんは首をかしげながら言った。
「どうかしらね? 葵には言ってなかったけど、今まで発見された遺体って多分、『そういう遊び』をして死んだって話なのよ」
「遊び・・?」
私は制服のスカートを握りながら尋ねた。
「いわゆるSMプレーよ。あなたも知ってるでしょ? この町の風俗街にはそういうサービスを生業にする違法な店がはびこってるって」
お母さんにしては珍しく俗な話をした。
「いや、初耳。てか私、風俗店には詳しくないし」
私はいかにもな顔で応えた。
「あっ、そう? まぁ、あくまで噂なんだけどね・・この辺のやくざが過激なSMプレーでもうけてるのよ。それこそ人が死ぬくらい過激なね・・SM嬢は大学生とかに、『一日で30万稼げる仕事がある』とか口車に乗せて雇ってるのよ。客も日本中から集まってくる気持ちの悪い金持ちの『変態共』。それで大儲けしてるっていうからムカつくわよね…」
なんだが大人の世界は闇が深い。
そんな世界に入りこんでしまったから、彼女達はヤリ捨て、というか、殺り捨てされてしまったのか。
「でもそれがニュースにならないこととなにか関係があるの?」
むしろそういうネタはマスコミが食いつきそうなものだ。
「それがその店を経営するやくざが地元の警察署長と繋がっているらしくてね。なるべく公にならないように取り繕ってるらしいの。マスコミ関係も買収済みとかね。しかも実はそういうお偉いさんの中にその店の中毒者がいるって話もあるわ…」
それからお母さんは、もちろん、これも噂よ。とつけたした。