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「葵、ちょっといいか？」


咲と話す私に他クラスを担当する学年主任の桟橋（カンバシ）先生が話しかけた。


「はい？ 何ですか？」


桟橋先生は生徒会の関係でたまに話すが、こんなに神妙な顔をした先生は初めてだった。


「・・・・」


桟橋先生は私を無言のまま三年の学年室に誘導した。


どうやら咲の前ではできない話のようである。


「あの・・？」


廊下で私が何か話しかけても桟橋先生は適当な返事しかしない。


よほど深刻な内容なのか？


（もしかして・・）


変態ゲームがばれてしまったのか？？