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「おい、本当に全裸の女なんていたのかよ？ 蓮（レン）？」


黒髪で背の低い男が公園の中に入ってくる。


「マジでいたんだって！全裸の高校生くらいの女の子が！とにかく日向（ヒュウガ）！この辺を探すぞ！！！」


もうひとり、金髪で不良のような身なりの男がきた。


まずい。


あれだけ手を振っておいてあれだけど、さすがに面と向かって会う訳にはいかない。


「どうしよう、沖田君？」


私は携帯で助けを求めた。


「どうしようって…レイプされたくなかったら隠れろとしか言えないかな？」


沖田君はちょっと冷たい口調で言った。


「そんなぁ…」


とにかく今は隠れるしかない。


「おーい！！裸のお嬢さん！？ いるんだろ！？」


蓮と呼ばれていた金髪の男（たぶん大学生？）は公園のトイレや滑り台の辺りを探す。


「もうよそうぜ。どうせ見間違いだったんだよ」


対する黒髪の人（日向さん？）はあまり私を探すことに乗る気ではなさそうだった。


いいぞ！


そのまま帰って！


「ダメダメ、日向、たぶんこの辺に出るって噂になってた露出狂のことだぜ？ 健二達も話してただろ？」


えっ？


「ああ、たしかそんな話もあったっけ」


もしかして、私ってわりと有名人になってるの？


たしかに露出をするときはここの公園がメインだったけど、


「・・・・」


もう場所を変えた方がいいかも・・