露出狂☆ ~淫乱ドS王子と変態育成ゲーム~
第5章 ドキドキ初エッチ☆どS王子に奪われたヴァージン❗
ジワッ・・
自分でもよくわからないが、涙まで出てきた。
「沖田君、見てる・・?」
たまらず私は沖田君に電話をかけた。
「ああ、見てるよ。今日は不運だったね」
沖田君はいつもの調子で答えた。
「どうしよう、見られちゃった。それに私、男の人にあんな顔されちゃった・・」
私は最後に日向が見せたあの顔が脳に張りついていた。
興奮をおさえながらも、まるでガラスケースにおおわれた異物を見るような、疎外的で、複雑な表情である。
「そんなにショックだったの? 男の人に見られるのが?でも葵・・いつも俺に見られてるじゃないか?」
沖田君は半笑いで私に尋ねた。
「だってそれは・・!」
それはあなたのことが好きだから・・・
私はもう少しで言ってしまいそうになった。
ガサッ・・!
「だ、誰・・!?」
沖田君との電話に夢中になる私の背後にある林の茂みがわずかに動いた。
何かの動物?
それとも私の他に誰かいる?