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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第4章 素直な心

『・・・』


思いがけない・・・カンナの言葉に



本当のこと言うとオレは…



何が起こったか…わからなかった








『・・・・・・なんで?』






なんて…なんとも

デリカシーのない事を言うくらいに






『っ・・・』




カンナが喉を詰まらせるような仕草で

再び下を向いた






『あ・・・いや、ごめん

カンナ・・・その・・・』







『っ・・・ぷふっ

〃なんで?〃・・・って

普通そう返す??』






カンナは…涙を拭って顔を上げると

いつもの笑顔で・・・笑った






『・・・~~』





『なんで?・・・・なんて

わかったら…苦労しないじゃない。

どこの教科書みたって

どこにも…答えなんか…ないよ』






『・・・』






『やだ・・・私・・・

言っちゃった・・・ごめん』






『・・・』







『私が・・・勝手に

そう思ってるだけだから

気にしないで・・・っ

ごめん・・・ホント』





そう言ってカンナは

再び去ろうとする







『っ・・・』





待って・・・



待ってくれよ









『カンナ・・・っ』





『~~っ・・・?』






オレは…背を向けるカンナを

無理矢理に振り向かせた







オレ・・・



オレも・・・カンナが好きだ






ずっと・・・好きだった









なんで・・・それを


素直に言えないんだよ






カンナは・・・言ってくれたのにさ








『・・・っ』



『滝川く・・・っ・・・・?!』






オレは…ひき止めたカンナを


抱きしめて





そのキレイなピンク色した唇に



そっとキスした

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