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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

それから、少しして

夏休みに入ると



課題をこなしながら

長期休み故にバイトにいく日も増えて



ただ、授業がない分だけ

少し開放された気持ちで過ごしている





まぁ、束の間の休息だろうな…なんて

一呼吸おく




ダラダラしていると休みって言うのは

あっという間に終わってしまうことを

良く知っているオレは



浮かれたり、羽目をはずさないように

細々と夏休みを過ごしていた








ブー…ブー… … …



バイトが終わって
家で仮眠していると


テーブルの上で
オレのケータイが震えてる





ゾクッ・・・


起き上がる瞬間に身震いがする




なんだ?

エアコン強すぎたか・・・


なんて、ごまかすけど



なんでだろうね・・・この時


寝ぼけ眼に

嫌な予感みたいな


ゾクッとした悪寒が走ったのは






そして、大抵

嫌な予感って言うのは

的中するものだってこと






電話の相手は

カンナの・・・お母さんだ







『・・・もしもし』







『ケイゴくん・・・

あのね・・・ ・・・カンナ

カンナが・・・っ』






『・・・』




ブツッ



オレは何も聞かず答えず

電話を切ると



そのまま家を飛び出した

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