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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第12章 花の命・・・

『ハァ…っ……ハァっ…』



汗だくになって病室に駆けつける






『カンナ・・・?!』




飛び込んだオレの目に入って来るのは




カンナの・・・お父さん、お母さん


それから・・・二人の妹






『・・・っ』




そして・・・沢山機械をつけられて

ほとんど意識をなくして横たわる

カンナの姿







『カンナ・・・っ!?』





なんだよ・・・これ



バックン…バックン

自分の心臓が飛び出しそうに
鼓動をうってうるさかった





『カンナ~?・・・ケイゴくんよ?

ケイゴくんが…来てくれたよ~』



努めて…笑顔で
カンナに語りかけるお母さん




『カンナ~…ケイゴくんだよ?

ほら・・・起きて… …っ、うっ…』



『おねぇちゃん…』

『おねぇちゃぁんっ・・・』




必死に呼び掛けるカンナの家族


それを前に言葉を失くしてるオレに

『・・・』


こちらも言葉は発することなく
カンナのお父さんが


オレを見て・・・一歩

カンナのベッドからはなれて
隙間を作ってくれていた





『・・・カンナ?!』



オレは…一辺の猶予もないように
そのスペースに駆け寄ってカンナを呼んだ






『カンナ?!・・・カンナっ!!』





スゥー・・・ハァ・・・


弱々しく

機械の音に混じって聞こえる

カンナの呼吸音







『け、、、、、ぃ、、、ご・・・』



『・・・?!』





カンナが・・・うっすらと目を開けて

オレを・・・



確かにオレの方をみてくれた

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