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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『サクラコ・・・オレたち

学校以外で・・・こうして会うのは

もう、おわりにしよう・・・』






桜子とオレの…その関係が


あっけなく終わりを告げるのに


そう時間は・・・かからなかった






『ど・・・したの、ケイゴ』






『・・・これからは…なんて言うか

良きライバルって言うか…仲間って言うか

あ・・・それは、まぁ…・・・

ムシが良すぎる話だけどさ・・・』







『・・・この間の・・・こと?』




『・・・~』





『それなら・・・謝るわ。ごめん

あたし・・・ちょっと飲み過ぎて

どうかしてた・・・』




一瞬で笑顔が消え…動揺を見せながら

桜子は作り笑いをしながら言葉を探してた



その表情は

動揺に併せて…段々と

その∥強がり∥も交えて

力強い目で…オレを見上げている





あぁ・・・そうだよ。…と

一言…言ってしまえば良い





でも、言えなかった



彼女の・・・せいではないから



それが、オレにはわかってたから




なんでもかんでも

正直でいれば良いと…言うものではない



時には…相手を

∥傷つけないための嘘∥だって必要だ

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