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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『ふ…ん・・・ケイゴって、ほんと』




桜子は…涙を拭って、少し笑った






『ほんと人が良いんだから・・・♪

どうせ・・・つくなら……っ…っく

もうちょっと…器用な嘘

つけばいいのに・・・あははっ』






『ウソじゃ・・・ないって桜子』





『あは・・・~なんてね♪

ケイゴを尋問(笑)しても

いじめても…ちっとも楽しくないから

もう・・・いいよ♪・・・わかった』





ガチャ・・・



桜子はさっさと車を降りて行った





『・・・サクラコ』


呼び止めかけて…躊躇う



引き留める理由も…資格もない




・・・けど



・・・・・



・・・?




『・・・サクラコ?』




堂々と…それらしい、いつもの姿のように

車を降りて歩き出した彼女は・・・






『ぇ・・・』





車を降りた桜子は

自宅と反対の方向…

橋のかかった大きな道路に

なぜか・・・フラフラと

走っていく・・・






『サクラコっ・・・?!』



ガチャ…バタンっ



オレは本能的に車を飛び出して

彼女の背を追いかけて走っていた








プーっ…プー!!!


キキーーーーーィっ・・・






『桜子・・・っ・・・!!!!』






ドン……っ・・・





ズシャッ・・・っ・・・

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