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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第2章 きいろい花

コンビニでアイスを選んで
レジに並ぶ



パッ…



オレは

カンナの手からアイスを取って
一緒にレジに置いた




『あ!…ちょっと・・・?!』


『・・・いーよ』






『自分で…払うよ??』


『いーって・・・』








学校行くためにバイトする



・・・なんて言うような

オレには考えられない堅実なヤツに




例え些細なことであっても

オレみたいなヤツに

フラフラ付き合わせるような事は

なんかめちゃくちゃ気が引けたんだ







『ん・・・おつかれ』


『ありがとう・・・!いただきます!』




カンナは嬉しそうにアイスの包みをあけて

二人で頬張りながら

帰り道を歩いた






『ふふ・・・確かに
勉強した後って甘いもの欲しくなるよね』



『・・・』




『医学的には・・・~~本当は
甘いものよりもアミノ酸とか・・・』








うーわ・・・デタ



自称ナースのタマゴちゃん(?)の

お勉強熱心(笑)






とか言いつつ

オレはカンナが

いつものような自然な

ニコニコな笑顔になっていたことに

ホッとしてた





さっきの一件を

地味に少し(多分本当はかなり?)

引きずってたから





カンナの笑顔が

やっと…その強張りを

ほどいてくれた気がしたんだ





なんでかは・・・知らないけどさ

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