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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第2章 きいろい花

『あ・・・ごめん、ホント

あ~~・・・なんか勉強とかさ
しないからかな

頭に糖分…足りなくなった』




『え・・・』






『ワルい・・・』





『・・・』







『ごめん・・・〃カンナ〃』






人に…当たることでもなければ

そんな自分を初めて人に見せたのが


しかも…女の子に見せたことが

たまらなくダサくて


言ったら…めちゃくちゃ恥ずかしくて

必死にごまかしていた








『ホント…ごめん・・・忘れて』









『・・・。・・・ふふ

ツメツメで一気にやったもんね?

それはアタマ疲れちゃうよね』






『・・・』







『勉強しないわりには・・・

パッパッと問題解けるんだなぁ?

・・・とは思ったけどね♪』







『え・・・?』







『あ、じゃあ…あたしこっちだから♪』





カンナが路地を曲がろうとする






『・・・』





もう日も暮れるし


そうは・・・いかないっしょ?


それも…仮にも

こっちの用で付き合わせてさ







『・・・送るよ』






『ぇ・・・でも』






『いいって・・・』







なんとなく覚えてる
その家の方向に足を進める







『腹・・・減らない?』




『え?・・・うん、まぁ
でももう帰るだけだから』








『なんか食う?』




オレはコンビニの灯りを指した







『・・・~~』





『アタマに・・・糖分ほしいからさ』







『ぷっ・・・ふふ、そうだね(笑)』

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