テキストサイズ

Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第16章 オトナになる事・・・麻痺する事


『・・・』


『・・・~』




この子…血管細いなぁ・・・

点滴が入りにくい。





ペタペタ……




細い腕に点滴を施して

さすがに放置するわけにもいかず

ボクは近くにパイプ椅子を立てて

仮眠をとる



どこでも寝れるし

仮眠なんて一番得意なワザだからね♪ボク




点滴の残量を確認しながら

しばし、ウトウト



・・・




『・・・?』




ベットに横たわる彼女の傍らで目に入る

ネームプレート・・・



∥看護師 …【葵 日向】・・・∥




・・・。



アオイ・・・ヒナタ。





どこかで見た文字列・・・

・・・・・・




・・・あぁ、なるほど♪




この子が例の【ヒマワリさん】か?





『∥向日葵∥・・・∥葵日向∥…ほぉ♪

ホントだ~・・・逆さ読みね♪』






へぇ・・・なるほど♪


あのナースちゃんたち

中々、機転がきくじゃないか





・・・なんて


感心してるとこじゃなかったか♪





ハハハ・・・くだらない



どうでも良いさ。






・・・・・・・・・。



どうでも良いけど





ヒマワリさんこと…この


ブッチー・・・


ちっとも起きないね(苦笑)






『・・・せん・・・せぇ?』




点滴の量を調節してると

ぼんやりと声をあげるブッチーと

目が合った





『♪・・・気がついた?』






『・・・。・・・ぁ…の、私』






『過労と貧血だと思うよ~・・・

ついでにキミ寝不足なんじゃない?』





『・・・。ご迷惑…おかけしました

すみません・・・すぐ、戻ります』




メガネちゃんは焦り気味に

無理矢理起きようとする



・・・おいおい(笑)

ど根性だね、キミ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ