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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第16章 オトナになる事・・・麻痺する事

『・・・もう少しで終わるから寝てな』



『・・・~』



動揺しまくりのメガネちゃん


・・・てか、あれ?…あ、そうか







『・・・ほい♪』



目を細めて

メガネを探すメガネちゃんに(笑)

側に置いてあるメガネを渡す




ぺこっ・・・(※お辞儀)

すちゃっ…・・・(※メガネ装着)



って?


なんかのスイッチかよ(笑)






『もう・・・大丈夫です』






『・・・寝てろ』


仕事熱心…真面目な子なのに

違いはないんだろうけど




『看護師長にも連絡してあるから

とりあえずは…休んでな』





『・・・』


上司の名前を出されて

明らかに動揺するメガネちゃん





『・・・別にいいじゃん?♪

休めるうちは休んでればさ』





『・・・そういう、事では…』





『第一・・・看護師が病院内で

過労や寝不足で倒れた、なんて言ったら

示しがつかないだろう・・・?』





ボクはちょっと声のトーンを落として

柄にもない感じできつめに言ってみた






『・・・すみません・・・っ…』





『・・・(笑)』






『本当に…申し訳ありません、先生

本当に…ご迷惑おかけしました

もう・・・大丈夫ですから…本当に

自分で、外せます…

自分で…出来ますから…・・・』





ありゃ・・・これは

本当にからかったりしちゃ

いけないタイプの真面目ちゃんだ。




点滴の残量を見ながら

ボクの帰り時間を気にしてるらしい

真面目なメガネちゃん

~厄介だなぁ、こういうタイプは♪



『ふふふ・・・キミちょっと寝とく?(笑)』



わざと注射器を見せてとりあえず脅かす





『ぁ・・・ぅ…』









『ごはんでも食べに行く?♪』




『・・・は?』




起き上がろうとして

カクンとズッコケるメガネちゃん




当直明けに帰りそびれたボクは

やたら真面目で頑固なメガネちゃんを

連れて、足早に病院を出る

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