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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第16章 オトナになる事・・・麻痺する事

『葵さん・・・♪』


すちゃっ・・・


ボクはとびきり営業スマイルを作って

彼女にメガネをくっつけた




お願い・・・♪・・・泣き止んで?




『ふふふ・・・本当にごめんね♪

(とっっっっても誤解だけど)

君のおかげで助かったよ

とっても迷惑かけちゃってごめんね』










『・・・はっ・・・ぁ、わ…わ

わ・・・私・・・っ

先生に・・・す、すみませんっ』




入れ替わるように彼女も我にかえって

ボクをひっぱたいたことを動揺しながら

平謝りしていた





『謝ることないよ♪

ここは病院じゃないし?

ボクも君もただの【人】でしょ?♪

ちょうどよく目が覚めたよ』





『・・・~~~』






『いや~…二日酔いするなんて?

ボクも年なのかなぁ~なんてね♪』






『ぁ・・・の、先生

お味噌汁・・・』






『・・・うん?』





『お味噌汁、良かったら飲みませんか?

お酒飲んだ次の日って…なんか

お味噌汁、美味しいから・・・

その…お詫びと言っては…なんですが』




気まずそうにモジモジしてる葵さん

なんか・・・可愛いね




『君が詫びる理由はひとつもないけど♪

せっかくなら、御言葉に甘えて良いかな?』




『・・・』



葵さんは…メガネちゃんに戻って

ニコリと微笑んだ

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