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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第2章 きいろい花

翌日


なんだか知らないが

〃じゃあイヤだ〃とも言えず



オレはカンナと待ち合わせして
駅に向かった





『おはよ!』


『うん…』





まだ少し眠くて
オレはあくびしながら気だるくしてた






『でさ?・・・どこ行くの?』






『ふふっ・・・秘密の場所♪』






『そりゃ聞いたから』






『結構・・・いい場所だよ

お金もかからないし♪』





なんだかよく知らないが
とりあえず連れられて

電車で移動して
少し郊外に向かった








『あぁ、よかった・・・!
〃間に合った〃・・・!!』







『???』






カンナが…目を輝かせて見る


その先には








『見てみて?!ケイゴくんっ!

あそこ!あそこ!!』






『・・・』








彼女の指す方向


目の前には







辺り一面に拡がる


黄色い・・・花畑







一面の・・・ひまわり畑があった










『すごぉい・・・今年も

ほんとにキレイに咲いてる~~』









『ここが・・・秘密の場所?』








『キレイでしょ・・・?

あたしの・・・大好きな場所なの』







『・・・』









『一年に一回・・・夏休みにしか

会えないお花・・・夏の幻みたいな場所』









お花畑???







そりゃコイツのアタマん中か?(笑)









なんて・・・


ちょっとツッコミたくなったけどさ






お花だのなんだの…なんて

言われたところで

オレはなんもピンと来なければ




別に興味も関心もないけどさ






けど・・・不思議だよね





確かにさ






キレイなものってさ





誰が見ても・・・キレイなんだよね

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