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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第2章 きいろい花

『行こ?ケイゴくん…っ♪』



カンナがオレを手招きして

ひまわり畑に呼ぶ




『え?・・・畑に入るの?』





『そうだよ♪

中で観るとまた違うんだから』





『~~・・・』







『あ、こんにちは

見せて下さい~~♪』




カンナが農家の?

って言うか、ひまわり園のおじさんに

挨拶してワクワクしながら

畑に足をすすめた






『キャハハハハっ・・・おっきい~!』







とか言ってるカンナは

既にどこにいるのか姿が見えない






それもそのはず




ひまわりってさ



スッゴい背丈のある花だから?





それが、わんさか生えてる中にいれば


小柄な彼女はすっぽり隠れちゃうわけね



(笑)






て言うか…コイツ

こんなはしゃぐ子だったんだね?





勉強だの夏期講習だの




そんな日々が


大変じゃないヤツなんか…いない




コイツにも…そういう一面があって



これがコイツの・・・楽しみ?





そんなコイツの・・・息抜き







なんか・・・そんな事を思ってた








確かに・・・キレイだ。







緑色の茎や葉っぱのてっぺんに



きいろい・・・デカイ花が



満開になって咲いている







真っ赤でも真っ黒でもなく


青でも…ピンクでもない





〃きいろ〃・・・って




なんか…嫌味がない



明るくて




やさしくて・・・やわらかい色







まるく・・・まんべんなく


黄色い花びらがついていて


華やかだけど


丸みがあって…トゲのない


やさしい花・・・

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