テキストサイズ

Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第18章 弟の・・・覚悟

『・・・は・・・い』



ぎこちない返事をするアイルちゃんは

まだまだ、なにか言いたげだ





『・・・よし、おわり』




『・・・』



チラ・・・チラ・・・キョロ、キョロ…モジモジ





(笑)






『ふふふ・・・なんでも

わからないことも心配なことも

聞いて良いからね♪?』








『・・・。ぁ・・・あのぅ・・・』






『(笑)・・・うん♪…なにかな?』









『先生…って・・・ふたりいますか?』




『・・・(笑)』



予想してた質問がきた





『昨日いた・・・∥アイツ∥のこと?♪』





『・・・。・・・』




ボクの答えにアイルちゃんは

わずかに胸を撫で下ろす仕草をして

やっと警戒を解くようにボクを見た





『おんなじ人だと思った?(笑)』





『・・・ちがぅ』





『クスクス・・・どうして?♪』





『先生…あんな、恐い顔してないから』





『(笑)・・・あははっ

~すっっごい顔してたもんね♪アイツ?』






『・・・。・・・双子?』





『・・・では、ないんだけどね♪』




『兄弟・・・?』





『ボクの・・・弟なんだ♪』






『・・・』




その一言を聞いてアイルちゃんは

再び黙り込んでしまう





『・・・。痛かったでしょ

昨日は・・・ごめんね?

アイツが、乱暴な真似をしちゃって』





『・・・~~』





『∥許してあげて∥…なんて言えないけどさ

・・・ゲンコツ100発くらいくらわせて

ものすっごく説教しておいたからさ

悪気は…もちろんなかったんだろうけど

本当に・・・ごめんね?』





いまいち納得いかない様子で

うつむいているアイルちゃんに

ボクは言葉をかけて話を聞く

ストーリーメニュー

TOPTOPへ