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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第18章 弟の・・・覚悟

「先生~△△さんの検査結果です」



『ありがとう、~すぐ行きます』





『?・・・こんにちは』



いつものように走り回ってると

見舞いに来たであろう、花束を持った

マナサンとすれ違う




『ぁ、こんにちは

後で見に行きますね』




『お忙しいこと・・・~はい♪わかりました』




ひとつのことに

ひとりの患者だけに

執着・集中・没頭

と言う訳にいかないから



正直この頃は

体がふたつ欲しいと思っていた(苦笑)






『アイルちゃん?…』




『・・・ぁ』




アイルちゃんは見舞いに来たマナサンと

何やら楽しそうに話していた



ボクを視界に捉えてペコっと会釈する




・・・ついでに今さらではないんだけど



彼女はリョウキのみならず

ボクのことも認識していない



あくまでもケガの治療に重点を置いて

ボクは毎日アイルちゃんの様子を見て

その詳細を観察しては

資料や症例と併せて密かに調べていた




『あ♪先生来たよアイル

それじゃ、ぇ~と…また明後日くるから』





『ぁ・・・マ…マナさん・・・待っ…』



急に心細そうになって

アイルちゃんは彼女に手を伸ばしかける




『アイルちゃん?…そろそろ

リハビリ始めてもよさそうだから

明後日…一緒に散歩したらどうかな?♪』




『えっ…ホントですか??

~~良かったじゃんアイル♪

・・・それじゃ、先生…失礼します♪』




マナサンは笑顔を更に笑顔にして

手を振って去っていった





『・・・マナさ…ぁん・・・』




『・・・(笑)』


お姉ちゃんに置いていかれた

と言うような雰囲気のアイルちゃん




なにか・・・言いたかったのかな?





『・・・お花、キレイだね♪』




ボクは彼女の近くに飾られた

活けられたばかりの花をみつめる

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