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『妹チャン・・・退院したら

どうするつもりなんだ？♪』



ボクは敢えてリョウキに言葉を投げる




『今・・・ソウタさんたちと話してるよ

今のアイルを、そのまま家に…

ここに連れて帰るのは無理だろ？』




『・・・そうだよな』




『・・・』





『・・・そういう話も…しようと思って来た』





『・・・』





『お前にそういう気があれば、だけど♪』






ｶﾂﾝ・・・



ボクはテーブルに

キラキラ光る小さな物体を置いた




『・・・忘れもの♪』




あの時、病室に転がったままの

アイルちゃんの指輪




『・・・』



リョウキは…悲しげに光るそれを

そっと手に取ると





ｶﾗ…ﾝ・・・





無言で…力なく

ゴミ箱に投げ入れた






『・・・(苦笑)おいおいリョウキ

なんてことするんだよ・・・』





『・・・』





『給料ゥンか月分の～ってやつだろ？(笑)

もうちょい丁重に・・・～』








『・・・受け取り主が』



『・・・ん？』






『・・・持ち主が…いないなら

なんの価値もないよ・・・そんなもん』




リョウキは無表情に呟いた





『・・・リョウキ』





『・・・悪いけど…帰ってくれよ』





『・・・～』






『・・・兄貴には…わかんねぇよ』