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リョウキは遠くを見るように

力なく・・・呟く





『兄貴には・・・絶対に…わかんねぇよ』





嫌味でも…皮肉でもなく

ただこぼれた、その本音なのだろう



リョウキは…ボクと

一度も目を合わせることなく

力なく言葉を吐く




『・・・』




わかるよ

痛いほど



わかりたくなくても…わかるよ。




目をそらしたくてたまらないくらい


心臓を引き裂かれるくらいわかるよ


お前の痛み、苦しみ




悔しさ・・・さるせなさ



痛いほど・・・よくわかるよ。







オレだって・・・お前と同じ


ただの人間だから





オレだって・・・昔




・・・




・・・・・・昔





『・・・』